
昨年の【 コリダリスの仲間 2006 】でも紹介した、5000メートル近い厳しい気象条件に生えるコリダリスの仲間です。
この花の最大の特徴は、花が密生、細かく美しい葉、何と言っても、花色のバリエーションが豊富。なんとしてでも園芸種として普及してもらいたい花です。
今回、いい感じの画像が撮れたのは上の2枚で、白と黄色クリーム色。
ちょっと失敗したのが、ピンク、黄色クリームのグラデーション。
昨年の画像とも比較してご覧下さい。
【 コリダリスの仲間 2006 】
きっと、この花の魅力にはまりますよ!!
花の種名などわかる方は、ぜひ教えてください。お待ちしています。
Meconopsis horridula
何と言ってもこの花の美しさは別格です。
スカイブルー、マリンブルーが最も美しいですが、青色のバリエーションも豊富で淡い紫まで様々な変化を見せます。
全体に鋭い棘で覆われていています。低い標高に生える株は総状花序になることが多く、葉が大きく茂る分棘も疎らになります。高い標高でも株の付け根では花茎が一緒の場合もあり、地中にも茎が伸びているため外見的には1茎1花でも総状花序である場合もあります。
今回は花期に少し早かったのと、やはり野生の高山植物だけに昨年のような大群落とまではいきませんでしたが、数多くの小さな苗を確認できました。おそらく数年おきに気候条件などが重なった年に大きな群落で花を咲かしてくれるのかもしれません。
それでも、今年は旅行中のお天気に恵まれて、アムネマチン山塊の雪山をバックに青いケシの写真を撮ることができました。
【 Meconopsis punicea 】
【 Meconopsis quintuplinervia 】
の交雑種。
撮影場所 : 中国 青海省 果洛蔵族自治州 大武鎮 郊外北側
プニケアは森林限界の低潅木地帯側に多く生えるが、クィントゥプリネルヴィアは森林限界を境に上側によく生える。明確な境があるわけではないので、両種の中間には左:中央画像のような交雑種がよくみられる。よく見られるといっても、全体のプニケアやクィントゥプリネルヴィアの株数からいってけっして多いわけではないので、一代限りと思われる。
特徴はプニケアより薄い花弁で、やや赤味がかった紫色が特徴。花弁の形はプニケアと同じだが、質感はクィントゥプリネルヴィアの花弁に似る。
右の画像は傍に生えていたクィントゥプリネルヴィア。
地中の根は太くなく、よく枝分かれして複数の株を形成する。中には10以上に分かれて数本の花茎を伸ばす。大きさは様々で、同じメコノプシスで近い仲間のプニケアよりやや小さいが、株が分かれずプニケア同様1株で1本立ちの場合はほぼ同じ大きさで50センチ程度の花丈がある。
小さいものでは10センチ以下。
葉には複数の並行する筋があるものが多い。筋は全くないものあり、深紅のケシのプニケアとよく交雑することから、同じメコノプシスの中でもかなり近しい種同士であることがわかる。花をつけていない株ではクィントゥプリネルヴィアとプニケアを見分けるのは難しい。プニケアは枝分かれが少ないことで葉が大きい分、毛も多く、葉の並行する筋が不明瞭で、よく枝分かれしているクィントゥプリネルヴィアは葉が小さい分、毛が薄く、並行する筋が明瞭である。
2006青海チベット
ペディクラリス(ゴマノハグサ科シオガマ)の仲間
Pedicularis
先にもちょっと変わったシオガマギクの仲間を紹介しましたが、チベットには様々なシオガマギクの仲間が咲いています。もちろん、標高や環境の違いによっても変化するのでしょうが、日本に咲いているものとよく似ていたり、違っていたり。正確な種類はわかりませんが、見ていると飽きない花の一つです。
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標高4,800メートル付近の河原の荒地に様々な種類の花と一緒に埋め尽くすように咲いています。
日本のネムロシオガマによく似た花です。
左:標高4800メートル付近。
中央:標高3700メートル付近。
右:標高3200メートル付近。
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アユガ・オヴァリフォリア
Ajuga ovalifolia
とっても鮮やかな紫が印象的で、そのまま園芸植物といってもおかしくないほど。
アユガ???という園芸種を花壇に植えています。
チベットの苛酷な環境下に不釣合いと思えるほど美しい。
画像の周りを見てもわかる通り、普通の植物の葉はヤクに食べられてしまっている。この花や葉が食べられていないということは、毒が有るか、消化に悪いか、美味しくないかのどれかだろう。
撮影は2004年6月上旬。長江流域の大支流眠江上流の大渡河標高3000m付近。
それ以外の場所でもよく見ることができるが、2007年7月には形はよく似ているが更に大きな【 フロミス・ロタータ 】しか見ることができなかった。同じシソ科で形が似ているが属は別で開花時期が違うのかもしれない。