この時期になると、来年の釣行は何処へ行こうかとネットでいろいろ調べ物。
オショロコマなどイワナ属が大好きな管理人にとってロシアの極東シベリアからウラル山脈にかけては憧れの土地。
まだまだ未知のイワナが生息している可能性が最も高い地であり、未だにイワナ生息境界線がハッキリしていない地域でもあります。
一般に日本のイワナたちはサケマスの仲間の中ではかなり南に進出したタイプで一生を河川で過ごす河川陸封型が多いのですが、大陸など北方系のイワナは海洋に依存するアマドロマスというタイプが圧倒的に多いといわれています。陸封といっても湖に閉じ込められたタイプのレイクトラウトのようなものもいますが、今回紹介するのはその湖に取り残されたイワナの中で最も未知で興味深い種です。
【 Elgygytgyn(エルギギトギン) 】
というロシアシベリア極北のチェコトにある直径11km程度の湖。
日本語読みがよくわからないのですが、
サイトによってはエルグイグイトグインとかエルギィギィトゥギンなど。
この名前を検索すると大半がこの湖の特異な成り立ちを研究する真面目な
文字ばかりのサイトががヒットします。あとは周辺環境や衛星写真など。
この湖の成り立ちは隕石衝突によるクレーター湖。
しかも350万年前ともいわれる古い湖で周囲は北極砂漠の不毛の大地。
こんな湖でも固有の2種のイワナが生息するといいます。
その中の一つイワナといっても学名上は3つあるイワナ属のタイプのなかで1属1種。
【 Salvethymus svetovidovi 】
属の部分が見慣れたイワナ属【 salvelinus 】とは少し違っています。
グレイリング属【 Thymallus 】の名を併せ持ったような名がつけられています。
そして英名も
【 long-finned char 】
つまり無理やり和名にするなら(鰭長岩魚)
この情報だけだと一体何処のフィン(鰭)が長いのか???
わかりませんでしたが、
【 Salvethymus svetovidovi 】
に若干の生息地の説明とイラストを見つけることができました。
このイラストから判断するとどうも胸鰭?が長いのか?
残念ながら写真は見つけることができませんでした。
ロシア語がわかれば見つけることができるかも?
しかし、このイワナ、生態の解説を翻訳してみたところ、成長が著しく遅く、約20センチで成熟するものの15歳から17歳と恐ろしく長命で成長が遅いようです。1年に1センチ前後というのはチベット高原生息の裸鯉と同レベルの成長速度ですが、このイワナの生息するエルギギトギィン湖の環境からすると当然なのかもしれません。チベットもそうなのですが1年の半分以上が氷に閉ざされ、しかも、森林がほとんどない環境ではその程度しか成長できないのかもしれません。
となると、鰭が長いという特徴も、そういった長生が故に体の大きさの割りに鰭だけは長く成長するということも考えられ、意外と普通のイワナと同じ種であったりする可能性も否定できません。
もし日本にいるイワナが同様に17歳まで生きていれば軽く1メートルは越えるわけで、もしかしたら20センチの魚体に70,80センチ級のイワナの鰭、しかも栄養不足で薄く金魚のように長く垂れ下がっている感じなのでは?とイメージしてみました。
ただ、周囲にも湖があるのにも拘らず、エルギギトギィン湖にだけこのような形態のイワナがいるのだとしたら、やはり1属1種。しかも、隕石衝突でできた湖!!となればもの凄くロマンのあるイワナだと思いました。隕石の影響を受けて進化したとなれば、宇宙岩魚とか隕石岩魚という名が相応しいかも(笑)
一応、唯一の生息場所に1属1種とのことでロシアのレッドデータ入りしているらしく、しかも野生生物の保護も厳しく、挙句の果てに、本当に陸地の果てのような場所。
宝くじ一等を当てたくらいの資金力と、ロシア高官にでも知り合いがいなければ、一生行く事もなさそうなところです。
でも実物を見たい!!
まあ、こんな「行けネェだろ!!」という場所から、円高だし清水の舞台から飛び降りる気になれば行けそうなところ、少し車で行けそうな所まで紹介できればと思います。